策に嵌り引き分け・浦和レッズvs V・ファーレン長崎

浦和0−0長崎 8月5日(日)19時 埼玉スタジアム2002 観衆29051人

・・・・興梠・・・・・

・・???????・・・武藤・・

宇賀神・・青木・柏木・橋岡・

・槙野・・?????・・岩波・

・・・・・西川・・・・

○3試合連続でスタメン固定。長崎はファンマ(スペイン国籍)をワントップにした3-4-2-1の布陣。CBに今夏シドニーFCから加入のヨルディ・バイスが入った。

まず、V・ファーレン長崎についてにわか学習。諫早市長崎市を中心としたチーム。2017年J2二位で念願のJ1昇格を果たした。Vはポルトガル語の「勝利」、オランダ語の「平和」(ブレーダ)の頭文字を取った。「ファーレン」はオランダ語で「航海」を表わす。監督は元「アジアの大砲高木琢也氏。クラブの株式の100%をジャパネット・ホールディングスが所有している。したがって代表は高田明氏である。以上学習終わり。

柏木陽介はMDPで「(W杯による中断)再開後、一番難しい試合になるかもしれません」と語り、ファブリシオは「疲労?MAXです。それは認めるしかないくらい疲れています」と語っている。長崎は引いて守り、カウンターを狙ってくるチームであり、「攻撃大好き」な広島、川崎とは違うことを柏木は述べており、また、酷暑の中で、中3日の強行日程を続けるレッズの選手の疲労がピークにあることをファブリシオは感じている。

この日も19時の気温は31℃で湿度66%。およそサッカーをする環境ではない。試合は引いて守る長崎が運動量で勝り、予想通りのシンプルなカウンターでレッズを脅かし、「あわや」という場面を何度も作られたので、「負けなくて良かった」と言うべきか、「引き分け妥当」と言うべきか(「すっぱいブドウの論理」)。レッズの現在の力の限界を感じた試合だった。

「あれれ、逆かよ、何か嫌な感じ。」コイントスに勝った長崎がサイドチェンジを選択したのだ。この時からレッズは長崎の術策に嵌っていたのかも知れない。

5分、青木から柏木、柏木からファブリシオと、縦に速いパスがつながり、ファブリシオが興梠にスルーパスを出すと、興梠はヨルディ・バイスをかわしてシュート。GK徳重がボールを弾き出すビッグセーブ。興梠は「少しバランスを崩した」と試合後語っている。

直後のレッズCKの流れからクリアボールを宇賀神がボレーシュート。これまた徳重がビッグセーブ。この日、徳重は正確なキックと落ち着いたセーブが目立っていた。

序盤こそレッズが優勢だったが、次第にペースダウンし、攻撃のスピードが上がらず、決定機をつかめなかった。全体に運動量が足らず、セカンドボールが相手に渡っていた。一方、長崎は、最終ラインを比較的高く保ち、レッズのパスミスに乗じてボールを奪ったらロングボールをファンマに送り、彼のポストプレーから鈴木武蔵や澤田が飛び出すショートカウンター作戦だった。

14分、澤田のスルーパスからファンマが裏抜けし、シュートするが西川が足で防いだ。ファンマは巨漢だが足もなかなか速い。

34分、岩波の縦パスがカットされ、またしてもファンマが飛び出すが、これはオフサイド。危ない、危ない。レッズのパスミスが目立ったが、これはパスの受け手の動き出しが遅いことも理由だろう。これも疲労のせいだろうか?

40分、長崎のカウンター。フワリとしたボールが武蔵に出されると、武蔵は俊足を生かし、マークに来た岩波を一瞬でかわして独走状態。必死で追いすがる柏木(鈍足なのによく追いついた)がペナルティエリアの僅か外でタックルして止めたがイエローを貰った。危ない、危ない。直後の長崎FKでバイスが蹴ったボールは直接ゴールに向かってきたが、西川がパンチングで防いた。

45+1分、橋岡のクロスボールを武藤が落とし、ファブリシオがシュートを放つが、徳重が右手でボールを弾き出すビッグセーブ。この場面がこの日のレッズの最大のチャンスだった。

後半、両者得点機をつかめず膠着状態。いよいよ「1点勝負」の予感が強まった。

59分、レッズ1人目の交代は、青木に代えて阿部。

62分、橋岡のパスが中盤でカットされ、一転して長崎のカウンター攻撃。タテポンで武蔵が飛び出し、マウリシオを置き去りにして独走。西川と1対1になったが、武蔵のシュートはゴールポストに当たり外へ。これが長崎の最大のチャンスだった。

66分、柏木のFK。得意のコースだったが、徳重が左に飛んでパンチングで防いだ。

76分、岩波のフワリとしたパスをマウリシオが頭ですらし、武藤がボレーシュートでネットを揺らしたが絵に描いたようなオフサイドだった。

81分、レッズ2人目の交代は武藤に代えて李。長崎の最終ラインが高かったので、マルティノスの投入もあるかと思ったのだが・・・・。

82分、長崎のカウンター。ファンマから米田(澤田と交代)にパスが出て、米田がエリア内に侵入しシュートを打ったが槙野がスライディングでブロック。さすが槙野。

84分、レッズ最後の交代は橋岡に代えて森脇。

しかし、後半ベテラン勢は川崎戦のような目立った動きもなく、長崎はと言えば、完全な引き分け狙い、勝ち点1でもOKという態度が明らか。90分、宇賀神のクロスを興梠が落とし柏木がシュートしたが枠外、AT4分、宇賀神によるレッズの左サイドからの猛攻も奏功せず、試合終了。

この試合での今村主審のジャッジが不安定で、特にCKの際に、早々と攻撃側のファールを取り、CKの面白さを損なわせていた。見ていて「あれ?何があった?」と思う判定が何度かあった。これではレッズの最大の武器であるCKからのゴールの可能性は半減する。長崎CKでもファンマがヘディングシュートする前に笛が鳴ったので、主審が長崎に有利な判定をしていたわけではないようだ。

主審は、ATでの宇賀神のクロスを防いだ相手DFのハンドも見逃した。宇賀神は激しく抗議していた。試合終了の際、主審が激しいブーイングを浴びたのは当然である。

最後に、この試合には関係ないが、9月23日の対神戸戦のチケットが一般発売初日に完売になったという。皆、イニエスタ見たさに埼スタに来るのだろう。面白いような、気持ち悪いような複雑な心境である。